광주 光州

ヘジャンククの役割を果たしているかは不明(ワンピョサラン)

ヘジャンククとは、酒に酔った体と疲れた内臓を癒すための汁なのだが、肉食の機会が多くない人なら「これで疲れた内臓を癒すとは、韓国人は獣か何か?」と思うほど、肉や内臓がどっさり入っている食べものである。そして光州はトッカルビ(カルビハンバーグ)や肉煎など肉料理が結構多い。
そんな光州で、汁が食べたい方にはぜひこちらの店を。
出てくるのはカムジャタンの芋なしみたいなもので、何より目を見張るのは山盛りの骨付き肉。
本来肉付き骨(元々精肉した後の骨を汁用に煮ていた)のはずが、めちゃくちゃ肉がついている。
箸でスッと取れる柔らか肉をどんどん外し、骨をじゃんじゃんバケツに捨てていく作業は、ちょっとカニを食べるときと似ている。
ある程度取れたら、石釜で炊いた銀シャリを汁に投入してもりもり食べる。
箸休めはシャキシャキのもやしナムルと塊のまま出される大根キムチ。
この量は食べられない!と思うかもしれないが、うまさゆえ意外に食べられる。
24時間営業がありがたい。光川本店の他に尚武、光州河南に支店あり。
石釜ご飯つきヘジャンクク12,000ウォン(2024年基準)。

https://maps.app.goo.gl/aQm8i4tXNzGz974e8


無等山に包まれて滋味深すぎる麦飯定食を味わう(八道江山)

光州の霊山・無等山国立公園の麓にあるこの店はちょっと中心街から離れているため、時間のあるとき、タクシーを使って行った方がいいだろう。
席に座っていると勝手に写真のような食膳が出てくる。
さすが全羅南道、食の都。プツプツとした食感が楽しい麦飯に、おかずが14種(かぼちゃの煮付け、菜葉のナムル、ニラの和えもの、ケランチム、キノコのナムル、ぜんまいのナムル、もやしのナムル、味噌、たけのこのナムル、豚肉の炒めもの、大根のコッチョリ、菜葉のムチム、唐辛子のムチム、ナスのナムル)、みずみずしい大根の葉にシレギ(干菜)の味噌汁。
この大根の葉と炒めた豚肉をサムパプ(包み飯)として食べるのが好評らしい。確かにうまい。
コチュジャンをつけてただポリポリ食べても良い。
その他のおかずは、光州の地マッコリ「無等山」のあてにしたり、あとで麦飯に乗っけてビビンバにしたり。大根の葉っぱもちぎって入れておけばなお良い。
大人数で行ったなら、地鶏の鍋などあるようなので会食もOK。
山の手なので周りの緑も味のうち。ぜひ晴れた日に。
麦飯定食10,000ウォン(2024年基準)。

https://maps.app.goo.gl/3syDGJvdBGKxWPy59


ビールがないサンチュティギム店は絶対絶対絶対避けるべし(JIN’s TONGなどさまざまな粉食店)

寡聞にして知らなかった料理・サンチュティギム。光州以外ではほぼ見られないという。
基本的にイカのフリット(天ぷらというには衣がかなりクリスピー)をカットした玉ねぎ・青唐辛子を投入した醤油タレにつけ、レタスで包んでから食べる、スナック料理である。タレに入っている唐辛子や玉ねぎは、フリットの材料になることもある。
これがビール飲みにはめちゃくちゃおいしい。24時間売ってほしい。日本でも売ってほしい。
レタスでなんとなく罪が滅ぼされた気もする(滅ぼされてはいない)。
米飯が不足することもあった1970年代を起源とし、腹がふくれるよう厚めの衣で揚げたというサンチュティギムは、1990年代までの光州の若者にとって一般的なメニューだったという。1980年5月の彼らも食べていたということになろうが、2000年以降は外食フランチャイズの進出により淘汰され激減したらしい。同じ情報やサービスがどこにでも供給されることの弊害である。
基本的にその辺の粉食店(ラーメンやキムパプなど軽食を売る店)にメニューとしてある。
ただし注意すべきは「全国展開しているチェーン粉食店にはない(地元民がやっている店にしかない)」「メニューにこれがあってもビールや酒類を備えていない粉食店がある」「2024年現在、光州市内の再開発が進んでおり、NAVERマップ含むネットの情報にある店が多く移転しており情報が信用できない」点である。
なお管理者がビールおよびサンチュティギムにありつけたJIN’s TONGでは、注文はタッチパネル、店員が少ない場合配膳ロボットが食べ物を持ってくるので、ちょっとしたディストピア感が味わえる(うまいので報われはするが)。
サンチュティギム6,900ウォン(2024年基準)。

https://maps.app.goo.gl/ecpBRz74xp9drUjr9


流行の逆を突く(ピョサムなど)

光州地下鉄1号線云泉駅の南北の地域には、焼肉店が集まっている。
これまでこういう外食激戦地区では、いやそうでなくても外食産業であればどこでも、やれどこのテレビで放送された、どの有名人が来ただので知名度を獲得し、宣伝活動を行ってきた。
しかし今やインターネットやSNSで個々のスマホから店の宣伝ができる時代である。
「みんなが見ているテレビではなく、自分が探して辿り着いた情報で美味しい店に食べにいく」娯楽が定着してもいる。
さらにニュートロブームでも見られるように、「その時代のインテリアを模した亜仮想空間」で食べることも楽しまれている。光州で言えば「国際練炭」や「ヘテチプ」などがそれにあたるだろう。
さまざまな時代要素が絡まって、本来の味に加味された「うまい店」ができあがっていく。
だがぼっちは間違ってもそうした人気店に行ってはならない。
1人で行列に並ぶという苦行を課せられるからだ。そのうえ店には歓迎されない。1人客は量を食べないし儲けにならないからだ。断られることもある。
そうしてまで食べたいときはそうすればいいが、そうでない場合は激戦区にありながら暇そうな店に行けばいい。SNS戦略に乗り遅れたものの、いい肉を仕入れし、店内を明るく清潔に保っている店は山ほどある。
皆がそっちに気を取られている間に、こっちは別のうまいものを食べればいいという話である。
よってピョサムはただ通りがかっただけの店である。しかし肉を食べたいぼっちを歓迎してくれる店を探す方が気持ちよく食べられる。味も大変結構である。
骨つきサムギョプサル14,000ウォン(2024年基準)。

https://maps.app.goo.gl/PvJo1TR8kpfKb6228


力強いもやしとはこのこと(嗜好食品)

前述のように全羅道は食の都である。ただ全道から食文化が集まってくるため、光州独特の食べ物というものはそんなに多くないということである。
コンナムルクッパ(豆もやしのクッパ)は全州の料理として有名であるが、光州にも多く扱う店がある。しかしやはりうまいのは専門店である。
ちゃんと味がして、硬いわけではないのに噛み切ろうとする歯に抵抗してくるもやしが、これでもかというほど入っている。刻んだイカの足も、食感および出汁としていい仕事をしている。
卵が入った器は、まだぐらぐらと煮立っているうちにクッパの出汁をスプーンですくって入れ、ちぎった海苔をかけてスプーンで混ぜる。即席茶碗蒸し的スープみたいなものができるので、それを別途食べる(作り方は店内に掲示されている)。
ちなみにこういう全州グルメの店には、母酒というアルコール度数のほぼない(1%以下)甘い薬酒が置かれている。マッコリにシナモン、ナツメ、生姜などを入れた、風邪をひいた時に良さそうな飲み物である。ちょっと喉を潤したいときに最適。
全州コンナムルクッパ7,000ウォン(2024年基準。写真は煮立たせない南部市場式。元祖式の煮立たせたタイプもある)。

https://maps.app.goo.gl/w7TuXxYu73yNpkaA6


老舗で指を舐め舐め食べるテジカルビ(羅丁商会)

日本では人気のカルビという甘辛い味のものに、さしたる興味がなかった当サイト管理者(関西人だから?)がちょっと考えを改めたテジカルビの老舗かつ有名店。
1971年創業、テジカルビ一筋50年である。かつては新村洞にあった地域のスーパー(そのため店名が「商会」)だったものが、酒のつまみとして売り出したテジカルビが有名になってしまい、レストラン経営へ変更。最盛期には相当な行列ができたという。
2011年、韓国軍空軍第一戦闘飛行団の弾薬庫が新村洞へ移転するのにともない、現在地へ移転。かなりの大箱で新装開店した。
肉は甘辛く煮た後クリスピーに焼いている感じで、給されたものを自分でハサミで切って食べる。
鰻の豚肉バージョンと言おうか、噛むとじゅんわり染み出してくる脂とタレの相性が良い。
塩味が足りないと思う人は味噌を加えて食べると良い。
最後にビビンバを頼み、その上にこのテジカルビを乗せて混ぜるのが通例の食べ方のよう。管理者のような酒飲みはテジカルビのみで十分楽しめる。
なお店の箱が大きいため家族連れが多い。その中でぼっちで食べる精神力は必要とされる。
テジカルビ17,000ウォン(2024年基準)。

https://maps.app.goo.gl/rvtMPi7oBexSc7ATA


これぞ光州、アヒル鍋(ヨンミオリタン)

うまいものは地元の人に聞けという。
光州ビエンナーレ会場は、交通の便がいいとは言い難いため、そこそこの機会でタクシーのお世話になることとなる。
その日、閉館ギリギリまで展示を見ていた管理者は、とっぷり暮れた光州の街で特に店を調べていなかったので、タクシー運転手さんに「光州ならここに行けという店ありますか」と聞いてみた。
すると「ありまっせ」と言って連れてきてくれたのがここである。
あひる鍋だが、汁はエゴマの実をすり潰した粉が投入され地獄のようにブクブクと泡立っている。
あひる肉が入っているそこに、山盛りのせりをドバッと入れる。少しせりがしなったら食べごろ。
コチュジャンベースのタレとこれまたエゴマの粉が卓上に用意されているが、タレにもエゴマの粉を入れろという。そうなんだ、と思いつつサラサラとひとさじ入れていると、「もっとやもっと!!」と店員さんが身を乗り出し、溢れ出るほど投入してくれた。
せり(店の外から店員さんが巨大ビニール袋にいっぱい詰まったせりを搬入してきて驚く)やエゴマの粉をこんなに大量に食べたことも見たこともなかったのでどうなるんだと思ったが、うまい。乳製品のコッテリとろみが好きな人(管理者もそう)は間違いなく好きである。
鍋はあひる1羽と半羽から選べるが、半羽は2人分くらいと思っていた方が良い。十分にお腹を空かせて行こう。
なお、10年前は1羽45,000ウォン、半羽が28,000ウォンだった。
今は1羽60,000ウォン、半羽40,000ウォンである(2024年基準)。

https://maps.app.goo.gl/B391kwufiwoWeANx7

WordPress.com でサイトを作成