부산 釜山
釜山の味・小麦粉冷麺を食べてみるみょん(元祖開琴ミルミョン)
韓国に何度も行ったことのある人ならご存知だろう、釜山の味・ミルミョン。
朝鮮戦争後の物資不足でじゃがいもや蕎麦の供給が滞るなか、特に北からの難民らができるだけ冷麺に近いものをと、米軍から支給されていた小麦粉から工夫を凝らして生み出したと言われている。
正直筆者はあの灰色の冷麺よりもこっちの方がかなり好きだ。
ソウルで冷麺を食べたいな〜とはめったにならないが、釜山に来たら「ミルミョンを食べいでか」と勇み出でることになる。
繁華街・西面に同名の店があるが、こちらが「元祖」と主張しているということは提携関係にはないのかもしれない。とにかくこっちにしか来たことがない。
ただ交通の弁はやや悪い。そもそも開琴駅にくる用事がない。駅から少し歩くし、路地の奥にひっそり佇んでいる。
で、肝心のミルミョンは澄んでさっぱり、酸っぱさはなくややしょっぱくて魚介のダシでとったと思われるスープと、盛岡冷麺よりかは細い麺がなじむ。抵抗感のない喉越しに、どんなに暑くても食が進む。
昔はゆで卵を丸々1個乗せてくれていたような気がするが、気のせいかもしれない。
もう1つ、釜山駅近くにある草梁ミルミョンも好きなのだが、今写真が見つからないのと、ゆで卵がスライスでしか出てこないところが不満なので、また今度。
https://goo.gl/maps/czSeVGieHrUnvhVV9
多分ハズレなし、デジクッパ(本銭テジクッパ、双子[サンドゥンイ]テジクッパ)
こちらも釜山名物であるテジクッパ。
おひとり様であればテジクッパのみを頼む人が多いだろうが、酒を飲まねばならない身としてはスユッ(ゆで肉)定食をチョイスする。
ポッサムを1人で食べるには色々を考えなければならないが(量的に)、スユッ定食だとちょうど1人分が出てくるし、ポッサムみたいに大量のキムチや塩漬けの白菜がないとつまらんということもないし、その点でもちょうどよろしい。
テジクッパと同様、ニラを乗せて食べる。アミの塩漬けや店の個性が出るジャン(醤・味噌類)が味を豊かにしてくれる。そこに何らかのアルコールをザザッと流せば大変幸福感溢れる脳みそとなる。
シメはご飯を汁にぶっ込みズルズルとかっこめば大満足。
西面にもテジクッパ通りがあるが、こちらのお店は釜山駅(本銭)とUN平和路(双子)。
2軒とも名店と言われる店ではあるが、釜山であればどこで食べてもテジクッパでハズレはないと思われる。
https://goo.gl/maps/qy1LP1WAAWfVHL9N7
https://goo.gl/maps/KBTFsfQ8JZeu3p5H6
全斗煥大統領閣下的な人もよく訪れるっぽい火肉白飯(草梁プルベッ)
プルベッというのは「プルコギ+白飯(ペッパン)」を略した言葉で、つまりはプルコギ定食のことである。
すき焼き由来と言われる、汁気の多いオールドスタイルのプルコギとは異なり、赤いヤンニョムを投入しフライパンでパリフワッと濃いめの味に仕上げるのが釜山流のようだ(大邱のとも少し違う)。
釜山駅近くのプルベッ通りの中で、「1986年にうちのばあちゃんが韓国で一番初めに作ったのだ」と正統性を主張する碑の立つ店がここ、草梁プルベッである。
1人分でもかなり量が多い。だが24時間営業ということもあり、朝から利用する人も結構多い。
お酒が飲みたくなる味なので夜に行くのがいいかもしれないが、それほど広い店でもないので混み具合が気になるところ。
入り口にはどんな関係なのか知らないが、店主らしき男性と第5共和国で日本の皆様にもおなじみ、俳優のイ・ドックァ氏が親しげに並んで写る写真が何枚も飾られている。
大統領行きつけの店と公言しても過言ではあるまい。
https://goo.gl/maps/LPoZdDPvh43GSoFeA