現代美術系美術館一覧

 

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公立美術館

  • 国立現代美術館(국립현대미술관)
    果川館、徳寿宮館、ソウル館、清州館の4館を擁する韓国現代美術のナショナルミュージアム。2018年11月時点の館長はバルトメウ・マリ(前・バルセロナ現代美術館長)。公募により次期館長には美術史家・美術批評家のユン・ボンモ(尹凡牟)氏が内定している。
    1969年に景福宮内に開館、1973年に徳寿宮内への移転を経て、京畿道果川市にあるソウル大公園(管轄はソウル特別市)内に広大な土地を得て移転した(徳寿宮館も維持)。 2013年にソウル館が、また2018年末には清州市に美術品収蔵保存センターが開館した。
    果川館は金泰修(キム・テス)設計で、ナムジュン・パイクのテレビモニターを用いた巨大な彫刻『多多益善』がシンボル。
    ソウル特別市中区にある徳寿宮館は1938年竣工の李王家美術館を用いている(建築家・中村與資平による設計で、朝鮮半島では初めての博物館使用目的の建築として建てられた)。
    ソウル特別市鍾路区にあるソウル館は旧国軍機務司令部(略称:機務司〔キムサ〕、元は京城医学専門学校附属病院として1928〜1933年に建設された建物)と旧国軍ソウル地区病院の建物をリノベーションしている。
    もっとも新しい清州館は、もともとタバコの一大生産地であった地に1946〜1999年まで稼働していた韓国最大のたばこ工場である清州煙草製造廠の南館をリノベーションしたもの。半収蔵という体裁での展示室や、収蔵・保存を学べる施設、保存研究センターなどが設けられており、市民らが美術館の役割や業務について知ることができるようになっている。

 

 

 

 

 

  • アルコー美術館(아르코미술관)
    韓国文化芸術振興会傘下の美術館で、演劇のイメージの強い大学路のアートシーンでは象徴的存在。1974年開館(建物の設計は金寿根)、ソウル大学校敷地内にある現在地には1979年に移転。当初は場内を小さく割って個人展にレンタルスペースとして提供し、美術館の増えてきた80年代後半以降は企画展を行うようになった。アーカイブやセミナー室、Space Feeluxなどの施設も運営している。ソウル特別市鍾路区東崇洞

 

 

 

 

 

私立美術館

  • サムソン美術館リウム(삼성미술관 리음)
    現代美術や古美術(国宝も多く含む)など、私立美術館としては最高峰のコレクションが並ぶ。運営はサムソン財団。かつては李健熙サムソングループ会長のプライベートミュージアムであり、身分証明書を必要とする予約制だったが、その後一般に開放された。2017年の洪羅喜館長(サムソングループ会長・李健熙の妻)の辞任より企画展を休止中。ソウル特別市龍山区

 

  • イルミン美術館(일민미술관)
    1996年に開館した、東亜日報社運営の私立美術館。現代美術の企画展を主に行い、所蔵展は行われていない。近年ではポップカルチャーやサブカルチャーに注目した展示やイベントが多い。美術館名は東亜日報社主の金相万の号・一民から取られている。建物は1926年に竣工した東亜日報社旧社屋(ソウル特別市有形文化財131号、当時の設計は建築家中村誠)で、その後1958〜1962年の南側への増床、1968年の3階建てから5階建てへの増築、1994〜1996年のリノベーション、2001年の再リノベーションを経て、現在のガラス建築部分や屋上の大モニターが設置された姿となっている。ソウル特別市鍾路区

 

  • ART SONJE CENTER
    大宇グループ創立者・金宇中の妻・鄭禧子(チョン・ヒジャ)により、大宇財団のプロジェクトとして設立された私立美術館で、館長も鄭が長らく務めた。館名は、1990年に若くして留学中のアメリカで事故死した長男・金善宰(キム・ソンジェ)にちなむ。首席キュレーターは長らく鄭の長女・金善政(現・光州ビエンナーレ財団代表)が勤め、国内外問わず実験的・先鋭的な現代美術を紹介してきた。鉄筋のビルと、脇にそっと寄り添う韓屋、地下の映画館で構成されている。2003〜2005年はエルメス・コリア賞展の会場となるなど、当館の重要性を高めた。2005年に大宇グループの解体にともなって本館の運営に関する母娘の意見が対立、エルメスコリア賞展以外の展示をせず休館となっていたが、再オープンして現在も重要な展覧会を行っている。地下の映画館では、独立映画祭や往年の映画を上映することも多い。ソウル特別市鍾路区

 

  • 宇洋美術館(우양미술관)
    元は大宇グループに属する大宇財団が運営する善宰(ソンジェ)美術館であり、大宇グループ創立者の妻・鄭禧子の個人コレクションを集めて、1991年5月18日に私立美術館として設立された。1,800坪を超える敷地に地下1階、地上2階の建物(展示室、収蔵庫、教育スペース)、野外彫刻公園を備える。2013年に釜山の宇洋産業開発社に所属が移った後も、現代美術を地域に紹介する美術館として活動を続けている(再開館時の記念展は「韓国近現代美術巨匠展-美しい熱情、朴寿根、李仲燮」)。慶尚北道慶州市

 

  • 大林美術館(대림미술관)
    1993年、大田広域市で開催された大田万国博覧会を機に、大林文化財団(設立当時は翰林〔ハンリム〕文化財団、母体は建設業や石油化学産業で有名な大林グループ)が設立した翰林ギャラリーを起源とする美術館。その後2002年にソウルに移転し大林美術館として開館した。それから長らく写真専門美術館として、展覧会や若手の登竜門となる写真賞など運営してきたが、2011年に大きくその性格を変え、ユルゲン・テラー、カール・ラガーフェルドやリンダ・マッカートニーといった、デザイン性やファッション性の高いヴィジュアルの海外の作品を紹介するようになった。キャッチーな企画が多いこともあり、いつも20−30代の若者が、入場に列を作るほどの人気美術館となっている。ソウル特別市通義洞

 

 

 

 

  • サビナ美術館(사비나미술관)
    スローガンは「今までにないことをせよ、驚かせよ(새롭게 하라, 놀라게 하라)」。1996年に設立された企画展専門のサビナギャラリー(ソウル特別市鍾路区寬勳洞)から2002年に美術館へと登録を変更し、長らくソウル特別市鍾路区安国洞で企画展を行っていたが、2018年11月に同市恩平区津寬路へ新築・移転した。

 

 

2004年以降閉館した施設

  • サムソン美術館プラトー(삼성미술관 플라토、旧ロダンギャラリー 구 로댕갤러리)
    かつてソウル特別市中区にあった、サムソン財団の運営していた美術館で、2016年に運営終了している。ロダンの『地獄の門』『カレーの市民』の公式レプリカ(オリジナルの鋳型から作られるもので、エディション数は地獄の門が7、カレーの市民が12でもっとも多い番号のものをサムソン財団が所有している)が置かれていることで有名だが、企画展は現代美術がほとんどで、奈良美智や村上隆ら外国人も多く個展を開いた。
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